10月31日と言えば、子どもたちが待ちに待ったハロウィン。
私が子どもの頃はハロウィンなんて聞いたこともありませんでしたが、最近は日本でもすっかり知られるようになりました。
日本ではハロウィンは若者を中心にコスプレイベントと化していますが、北米ではどちらかというとファミリーイベント。
子どもたちはおそらくクリスマスと同じくらい楽しみにしている日です。
ハロウィンの本場と言えば北米!
ハロウィン当日は、学校や職場にみんな朝から仮装して行くため、一日中コスチュームを着て過ごす人も。
ヨーロッパでもイギリスやアイルランドなど一部の国ではお祝いするようですが、ほとんどの国は北米のようなビッグイベントでは無いようです。
ヨーロッパに住んでいる義妹家族は今年、本場のハロウィンを子どもに体験させたいとカナダに一時帰国しました(夫婦で簡単に休みが取れるのがさすがヨーロッパ)。
では、本場では子連れファミリーハロウィンをどう過ごすのか?
私がカナダに住むようになって知ったハロウィンの習慣や様子について紹介したいと思います。
フランス語圏のハロウィン
我がファミリーが住んでいるケベック州はフランス語圏ということで、人も習慣も他州よりもどちらかというとヨーロッパ色が強いという特徴があります。
はっきりとは言い切れませんが、ハロウィンもお隣の英語圏オンタリオ州に比べて控えめな印象。
ハロウィン用語も、もちろんフランス語。
英語圏では、
Trick or Treat (トリック・オア・トリート)
と言いながら家々を周るのが基本だと思います。
ではカナダのフランス語圏ではどうなのか。
実は、
Joyeux halloween (ジョワユ・ザロウィン)! = Happy halloween!
と言ってキャンディをもらいます。
ハロウィン=Trick or Treatだと思っていたので、始めは子どもたちが何を言っているのか分からず戸惑いました💦
ハロウィンに関するフランス語
- ハロウィン=l’halloween(ラロウィン)
- パンプキン=une citrouille(ウン・シトロイユ)
- キャンディ=des bonbon(デ・ボンボン)
- 仮装する=déguiser(デギゼ)
コスチュームは1ヶ月以上前からチェック
さすがハロウィン本場の北米カナダ。
子どもだけではなく大人も仮装する人が多くて、朝コスチューム姿で出勤する人もたくさん見かけます。
学校や会社によっては仮装コンテストが開かれることも多いので、みんなハロウィン用のメークまで思いっ切り楽しみます。
そんな一大イベントなので、夏休みが終わる頃にはすでにハロウィンのコスチュームが店頭に並び始めます。
市販のコスチュームを購入したい場合は、遅くとも数週間前にはチェックしておかないと、欲しいデザインやサイズがないということもしばしば。
コスチュームが買える場所
- Dollarama(ダララマ)
- Costco
- Walmart
- 期間限定で出現するハロウィンショップ
ちなみに、今年次男は初めて手作りコスチュームに挑戦しました。
結構難しくて結局パパがほとんど作ったけど…
パンプキンは早く彫りすぎると腐る
我が家は、毎年頑張ってジブリを中心としたキャラクターを彫っています。
キャンディをもらいに来る子どもたちや付き添いの親がほめてくれるので、調子に乗ってキャラクター縛りを続けています。
かぼちゃを彫るには、
❶ 彫るのに適当なかぼちゃを購入してくる
ほとんどの人はスーパーなどの店頭で購入するが、上の写真のようなパンプキンパッチと呼ばれるかぼちゃ狩りで手にいれることもできる
❷パンプキンをくり抜いて、中の種を取り出す
中の種はシーズニングをしてオーブンでローストすると立派なおやつに!
❸かぼちゃに彫りたいデザインを描く
❹ナイフで彫る
という風に結構な作業になります。
そうすると、時間がある週末に彫ることになるわけですが、彫ってからハロウィンまで日にちがあると、気温によっては、どんどん腐っていくので要注意。
寒い日が続く場合はある程度日にちがあっても大丈夫かもしれませんが、1日でも暖かい日があるとせっかく彫った部分の形が崩れてきます。
実際、昨年ハロウィン前の1週間は結構暖かく、彫ったキキとジジが当日までに崩れそうになってしまい、爪楊枝などで必死で形を保ちました。
玄関前のパンプキンがOKの合図
Trick or Treatに周るとき、どこにでも入っていいわけではありません。
では、どうやってキャンディを配っている家を判断するのか。
- 玄関にかぼちゃが飾ってある
- 玄関の灯りがついてる
の2点を見ます。
ハロウィンのデコレーションはしているけど、当日18時になっても玄関の灯りが点いてない家も時々あります。
なるべくたくさんキャンディを集めたい大きい子どもたちは、そういう家もノックしに行ったりしますが大抵留守です。
また、配るキャンディがなくなったら玄関の電気が消えます。
早いところだと、19時前には玄関の電気が消えています。
前日までにルートの目安をつけておく
先ほど述べたように、全ての家がキャンディを配っているわけではありません。
特に、コロナ以降衛生面や経済の冷え込みが影響して、私たちが住む地域もハロウィンデコレーションをしている家が以前よりも少なくなったように思います。
当日どの辺りを周ればキャンディを効率よく集められるか、保護者が下見しておいてあげると、キャンディを配っている家を探し回って時間をロスしなくて済みます。
住んでいる場所によっては、キャンディを配っている家がほとんどないなんてことも。
そういう場合は、少し離れたハロウィンが盛んな地域まで、保護者が車で子どもを連れて行ってあげたりします。
配るキャンディの量の目安
新しい土地でハロウィンを迎える場合、一体どれくらいキャンディを用意すればいいのか悩むところです。
でも、結局のところ何袋用意するかは各家庭のチョイス。
ではどうやって決めるか。
以下の要因を総合して考えます。
住んでいるエリアのサイズと年齢層
近所に子どもがどれくらい住んでいるか、ハロウィンまでに見ておきます。
また小学生以下の子どもがいる若い家族が住んでいる通りにどれくらいいるかでも、ハロウィン当日の人の集まり具合が変わって来ます。
ハロウィン1週間前頃になってくると、飾り付けをし始める家庭が増えてくるので、ハロウィンが盛んなエリアかそうでないか検討をつけることができます。
なんとなく分かればOK。
↑一袋につき5種類ほどのキャンディorチョコレートが入ったキャンディバッグ
私たちが住んでいるご近所周辺は、学校区の中では比較的こどもが多いエリアなので、150袋(キャンディバッグ or チップス)前後は用意しておきますが、毎年10袋残るか残らないかくらいです。
ご近所さんに聞く
もし新しい土地での初めてのハロウィンの場合、ご近所付き合いがあるならこれが一番確実。
予算を決めて買う
ハロウィンキャンディは子どもたちに楽しんでもらうために各家庭が無料で配布します。
なので、配布するのであれば、無理のない予算内で購入した方がいいです。
我が家はmax40ドル〜50ドルを目安に購入しています。
余っても家族が食べそうなキャンディ&チップスを多めに買う
10月31日が近づいてくると、ハロウィン用の大袋入りキャンディや箱売りチップスが店頭に並びます。
我が家には毎年たくさん子どもがやってくると分かっているので多めにキャンディバッグを用意しますが、大体余るので好きなチョコレートやチップスの箱を少し多めに買っておきます
キャンディを配らないという選択も有り
予算的にしんどい、静かに過ごしたい、パーティなどで家にいないなどでキャンディを配らない家庭も結構有ります。
配ってないからと文句を言われるようなことも全く有りません。
トリックorトリートは18時スタート
トリックorトリートの開始時間は大体18時頃と決まっています。
早い子は17時半過ぎには周り始めるので、キャンディを配る予定の家庭はそのつもりで準備しておく必要があります。
また、自分の子どもがTrick or Treatに周りたい場合も、早めに夕食を食べさせておかなければなりません。
出遅れると、キャンディを配っている家が少なくなってくるので要注意。
ラッシュは18時過ぎから19時までの1時間ほどだと思います。
19時以降は、マイペースなティーンたちが残ってるキャンディをかき集めるべく周って来ます。
ハロウィン当日の夜ご飯
ハロウィンの日は実はとっても忙しいです。
先にも書いた通り、一般的には18時頃開始ですが、早い子は17時半過ぎには周り始めます。
そうすると、ハロウィン当日はゆっくり夜ご飯を食べる時間がありません。
キャンディを配る家は、Trick or Treat が始まってしまうと、玄関近くに待機していないとひっきりなしに仮装した子どもたちがやってきます。
子どもがいる場合、ネットで見かけるような豪華なハロウィンディナーはハロウィン前の週末に食べるなどして、当日は実はピザなどさっと食べられるもので済ませることが多いです。
↑ハロウィン前の週末に作ったハロウィンディナー
カナダのハロウィンは寒い
地域によるかもしれませんが、紅葉の時期が過ぎた10月後半のカナダの天気はとっても不安定。
雨が降っていることも残念ながら多いんです。
稀に暖かい年もありますが、10月31日ともなると、コートなどを羽織って暖かい格好をしていないと寒く感じます。
試しに今年のカナダの各主要都市のハロウィンの日の気温を調べてみたところ、どこも5度以下。
カルガリーに至っては、ー2度という予報が出ています。
なので、
- コスチュームの下に暖かい服を着る余裕があるか
- コートを羽織っても仮装していることが分かるか
などを考えてコスチューム選びをする必要があります。
もらったキャンディは食べる前にチェック
子どもたちにとって、ハロウィンの一番のハイライトは、Trick or Treat でもらったお菓子の山をテーブルの上に広げること。
家々を周っている間は、自分が何をもらったのかをチェックする余裕などありません。
家に帰ってテーブル広げたところで初めて、自分がどんなお菓子をどれだけもらったのかゆっくりチェックします。
ここで大事なのが、子どもの安全のために保護者が必ず一緒に以下のことをチェックすること。
- 子どものアレルギーが心配なお菓子はないか
- 見たことないがないお菓子はないか
- すでに開封されているものはないか
- 手作りのお菓子はないか
手作りのお菓子は一見すると素敵ですが、誰がどんなものを使って作ったか分からないものなので、念のために破棄する親が多いです。
見たことがないお菓子も同様で、中身がよく分からないものはもったいなけれど子どもには与えないようにします。
逆も然りで、お菓子をあげる側も気をつけなければいけません。
子どもが小さいうちは、親がこっそり量を減らしたりします
子どもが大きくなると勝手にくすねるとバレるけどな
ハロウィン前後は救急が混雑する
ハロウィンは、実は1年で一番救急が混雑する日のひとつだそうです。
- パンプキンカービング中のケガ
- 飾り付け中の落下
- お菓子によるアレルギー反応
- Trick or Treat中の事故
などなど、思いがけないアクシデントが多く発生します。
1年に一度きりの楽しいハロウィンの日を救急で過ごす羽目にならないように気をつけなければいけません。
いかがだったでしょうか?
カナダに来るまで本格的なハロウィンを体験したことがなかったので、初めて体験した時は、様々な家にハロウィンのデコレーションがしてあったり、至るところに仮装した人たちがいる光景をとても珍しく思った記憶が有ります。
カナダ在住者にとっては、木々の葉っぱが落ちどんよりと寒い天気続く11月に入る前の最後の楽しいイベントといった感じでしょうか。
北米ならではのイベントを今年もめいいっぱい楽しみたいと思います!